きれいな水で育つ!
南阿蘇村は全国名水百選に選ばれた白川水源をはじめ多くの水源があります。その湧水は村内の水田に引き込まれ美味しいお米を育んでいます。
世界も認めた循環型農業!
南阿蘇村を含む阿蘇地域は、2013年に世界農業遺産に認定されました。
認定の主な理由は採草、放牧や野焼きによって維持される草原と、牛糞堆肥等を活用した循環型農業が評価されたものです。牛糞堆肥等を活用することで化学肥料の使用量を削減できます。
高冷地だから農薬の使用回数が少ない!
標高400~500mという高冷地のため、茎から汁を吸って稲を枯らすウンカや稲穂の籾から汁を吸うカメムシなど害虫の発生が少なく農薬散布回数が少ない地域です。
昼夜の温度差でおいしいお米に!
高冷地で冷涼なため、全国的に問題になっている高温によるお米の品質低下がほぼありません。高温によるお米の品質低下は稲穂が出てから収穫までの期間の平均気温が27℃を超えると発生しますが、お盆頃から朝ヒンヤリする南阿蘇村でこの気温になることは稀です。
有機栽培農家が多い!
南阿蘇村は害虫が少なく、牛糞堆肥などの有機資源も豊富なため有機栽培に取り組む農家が多く、令和3年度実績では37名、35haにのぼります。これらの取り組みによって 準絶滅危惧種のタイコウチ、ヘイケボタルやアカハライモリ等が水田でみられるようになってきました。
地下水を育む冬期湛水!
南阿蘇村はきれいな水が湧き出す水源がたくさんあってその恩恵を受けています。だからこそ熊本の誇りでもある地下水を涵養するため稲作が終わったあとの水田に水をためる「冬期湛水」を勧めています。この取り組みに賛同いただく企業様から村に寄付をいただき、その寄付金を原資に冬期湛水を行う農家への補助金として活用しています。
令和3年には100haを超える水田で取り組み、その結果およそ2万人が1年間に水道で使用する量相当の地下水を涵養しています。